それ以来
どうしたら人生を変えられるのか?
成功するには?
ひたすら探しました。
社員たちが昼休みに
昼寝したり、スマホゲームしたり
パチンコスロットのどこが出るとか
キャバクラの女性の話とか
してる中で
『どうしたら人生変えられるんだ?』
『全然わからない…どうやればいいんだよ…』
って思いながらとりあえず本を読みました。
"成功本" "人生を変える方法" "願いを叶える方法"
などを読み漁りました。
本には
《何かを変えるには付き合う人を変える》
《成功者に会って話を聞くのが最短》
《人は環境で決まる》
《自分の収入はまわりの5人の平均値》
と書いてありました。
『よし!成功者に会ってみよう!』
『教えてもらおう!』
さっそく調べました。
学ぼうとしたら何をやるにも
お金が必要でした。
セミナー代、60分のコンサル代、セッション代
交通費、宿泊費
1回行くのに5万はかかる。
教材入れたら10万円はいく。
正直、そんなお金はもう無かった。
毎月の手取りが1桁万円だったから。
『お金無くて何もできない…』
『でも変わりたい…』
『どうしたらいいんだ…』
葛藤と悩む日だけがすぎていきました。
人生を変える方法を
見つけられるかもしれないのに
お金なくて節約をする事にしました。
朝食やめて500円浮きました。
『あれ?大輔、最近朝食べてないね?』
『そうなんですよ。朝は食欲なくて。』
現場仕事は体力が命。
でも我慢した。
そして昼も抜きました。
『昼食べないの?』
『ダイエットしてて!痩せたほうがカッコいいですし!』
食べない分
時間ができて本を読めました。
立ちくらみする時もありました。
あの頃は水をけっこう飲んでた。
お腹膨れるから。
水もペットボトルに入れ替えて持っていってた時もありましたよ。
節約のために。
『なんか情けねぇな。』
『金たまんないし時間だけすぎるし』
『あいつらが税金さえ払ってくれれば』
でもね、貯まらないんですよ。
職人の世界は
リーダーがメンバーに10時と15時の休憩に
飲み物をふるまう習慣があります。
ボクのグループは4人いました。
100円×4人×2回/1日×25日=20,000
ね、朝昼抜いて節約した分は
ジュースに消えるんです。
もう色々限界だった。
そんなある時、思いついた。
『金ないなら作るしかない!』
『バイトしよう…』
『いや、そんな事できない。プライドがある』
『職人やってて部下もいて、次期社長候補の俺がバイト?』
プライドだけだった。
邪魔だったけど、
そのプライドのおかげで
心が折れずに生きていれた。
『このままの人生で生きるのか?』
『ずっと誰かに我慢して生きるのか?』
『プライドを捨てて可能性をとるか?』
何日も何日も迷った…
『面接をお願いします』
一言伝えて手帳に時間を記入した。
誰もいないトラックの中で。